6.3 【設問】売上~請求、仕入~請求|エディラボ

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6.3 【設問】売上~請求、仕入~請求

6.3.2 仕入~支払

例題17 支払方法を管理するエンティティを検討する

仕入れた商品の仕入れ金額は、買掛として管理される必要があります。
仕入先から請求書が送付された後、その請求書が当月分の仕入れ総額と合致するかを確認し、期日までに支払う必要があります。

それでは、管理すべき買掛情報を検討してみましょう。
請求書は、「図6-18 請求書」で示した請求書フォーマットを使用します。
請求処理をするために関係するその他のエンティティを確認します。

図6-21 請求処理に関係するエンティティ

図6-21 請求処理に関係するエンティティ

  • ■ 1枚目は鑑とよばれる、請求書のヘッダ的な情報と請求集計情報をまとめたものです
  • ヘッダ情報:被請求社情報、請求日、請求元(請求元経理部門)情報

  • 請求内訳:前月被請求金額、当月支払額、当月仕入合計額、消費税、当月請求額

  • ■ 2枚目以降は、請求明細と呼ばれ、仕入先で該当月の出荷/売上伝票をバッチ処理などで加工し、再集計したものになります
    出荷/売上日付、出荷/売上伝票番号、伝票単位の売上金額、請求元(請求元営業部門)情報、最終的に計算された伝票単位の請求額等の情報を管理します
  • ■ 請求書の発行は、顧客の会計締め日に合わせて月1回行われます
    その際、仕入先では、上記、請求書鑑といわれる請求集計情報と、日々の業務で作成された出荷/売上明細を加工して請求明細書(またはリスト)が作成されます

請求書を受け取った後、請求明細と、こちら側で管理している入荷/仕入情報をつき合わせて間違いがないかどうかを確認する必要があります。
月々の入荷/仕入に加え、買掛残高を管理するためには、ある時点での状態だけではなく、累積した会計情報を管理する必要があります。

下記に、買掛残高を管理するために必要な情報を記述します。

  • ■ 前年度末時点での買掛残高
  • ■ 当期仕入総額=当期の買掛金総額=当期被請求総額(会計期内の仕入総額)
  • ■ 当期支払総額(会計期内の支払い総額)

現時点での買掛残高は以下の式で算出することができます。

現時点での買掛残高
=前年度末時点での買掛残高+当期仕入総額-当期支払い総額

「当期」というのは、会計期間を任意に表すためで、これが1か月であれば、1か月単位で値を管理する必要があるということになります。

Q 問題

買掛の管理および請求書に対する仕入集計確認処理を行うことができるように、支払い請求エンティティ、買掛エンティティを分析してください。

売掛管理の場合と同様、月ごとの支払い請求を確認するため、バッチ処理で1か月分の仕入計上を整理・加工した結果を格納するエンティティ「支払い請求明細」と、それを1か月単位で合計する「支払い請求」エンティティ、前期からの累積買掛情報を格納するための「買掛」エンティティを考えます。

A 解答

図6-22 解答

図6-22 解答

支払請求
*支払請求番号
 請求日付  
 支払先コード(FK1) 
 前月請求金額(重複)1.
 当月支払金額(導出)2.
 当月税抜仕入金額(導出)3.
 消費税金額(導出) 
 当月被請求金額(導出)4.
 経理部門コード(FK2)  
 
支払請求明細
*支払請求番号(FK1) 
*支払請求明細番号(FK2) 
 税抜支払合計金額(導出) 
 仕入先コード(FK4)5.
 発注部門コード(FK5)6.
 
買掛
*支払先顧客コード(FK1) 
*支払年月  
 前月末繰越買掛残高(導出) 
 当月被請求総額(重複)7.
 当月支払総額(重複)8.

解説
(注:番号は解答中の番号と対応します。番号が記載されていない解説は、全体に当てはまります)

  • ■ 支払請求、支払請求明細、両エンティティともに、出荷/売上エンティティのオカレンスを入力としてバッチ処理などで計算して取得される、導出エンティティになることが多いです
    支払請求明細オカレンスは、入荷/仕入オカレンスの返品処理などをすべて網羅して最終的に1オカレンスで仕入が計上できるように加工されたものです。
    支払請求オカレンスは、請求明細のオカレンスを月単位で集計した仕入情報と、それまでに累積された買掛情報を含むオカレンスになります。
    請求明細の一意識別子は、入荷/仕入エンティティの一意識別子を参照し、1対多の対応になります。
  • 1. 前月被請求金額-2.当月支払金額より、前月末買掛残高が計算できます
  • 3. 当月の税抜きの仕入総額で、当月に発生した買掛合計額です
  • 4. 当月論理的被請求金額は、1.-2.+3.+(3.の消費税額)で求められます
    この値を、4.当月被請求金額と比較します
  • 5. 仕入先コードは、支払先とは異なる可能性があり、仕入先の情報です
  • 6. 発注部門コードは、実際に支払いを行う経理部門コードとは異なる場合があり、仕入を依頼した発注部門情報になります
  • 7. 8. 当月請求オカレンスを参照して取得する属性値です

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