Cisco IOSの基本操作

Cisco IOSのモード早見表

Ciscoデバイスは、IOS(Cisco Internetwork Operating System)という専用のOSによって制御されています。このため、Ciscoデバイスの設定を行う場合、IOSが提供するコマンドを実行します。
IOSには、機能に応じたさまざまなモードがあります。モードによって実行できるコマンドが異なるため、次のように、各モードを移行しながら設定や確認を行います。

【One Point】便利なキー操作

こまめに確認をしながら設定を行う場合、コンフィギュレーションモードと特権モードの間を何度も行き来するのは面倒です。 このような場合、doというコマンド(IOS 12.2(8)T以降でサポート)が利用できます。

実行するモード :(config)#や(config-if)#などの、各種コンフィギュレーションモード
コマンド書式 :do特権EXECモードのコマンド
実行例 :(config)# do show running-config

●IOSの代表的なモードは以下の通りです。

セットアップモード startup-configが存在しない場合に、自動的に起動するモードで、初期設定を対話形式で簡単に行えます。特権モードでsetupコマンドを実行することでも起動できます。
[Ctrl]+[C]キーで中断できます。
ユーザEXECモード ユーザモードともいいます。一部の情報の表示や、pingコマンドなどが実行できます。本モードでenableコマンドを実行すると、特権モードに移行できます。
また、disableコマンドで、ユーザモードに戻ることができます。
特権EXECモード 特権モードともいいます。すべての情報の表示や、デバッグ、pingコマンドの実行などが行えます。本モードでconfigure terminalコマンドを実行すると、グローバルコンフィギュレーションモードに移行できます。
グローバル
コンフィギュレーションモード
スイッチやルータ全体にかかわる設定を行います。たとえば、ホスト名の設定や、ルータのルーティングテーブルへの経路情報の登録などは、このモードで行います。
インターフェイス
コンフィギュレーションモード
特定のインターフェイスの設定を行います。
たとえば、ルータのインターフェイスにIPアドレスを設定する場合などは、このモードでコマンドを実行します。グローバルコンフィギュレーションモードや、そのほかのコンフィギュレーションモードでinterfaceインターフェイス名コマンドを実行すると、本モードに移行できます。

※各種のコンフィギュレーションモードで、1つ上のモードに移行する場合はexitコマンド、一気に特権モードに移行する場合はendコマンドか[Ctrl]+[Z]キーを実行します。

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  書籍名

Cisco社の技術者認定資格「CCNA」「CCENT」の取得を目指すエンジニアに向けた、試験対策のテキストです。本書はCCENTとCCNA資格に対応しています。

Cisco認定試験「CCNA」の出題範囲に対応した、試験対策の教科書です。最短突破 Cisco CCNA/CCENT ICND1と本書をあわせて、ご利用ください。

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解説トレーナー

Cisco / ネットワーク 担当 山口 希美

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