ステップバイステップガイド Windows Server 2012のインストールと初期設定(4/4)
本文書では、Windows Server 2012のインストールと初期設定の手順、簡単な操作方法をご紹介しています。
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- 1. Windows Server 2012のインストール
- 2. Windows Server 2012の基本操作
- 3. サーバーマネージャー
- 4. Windows Server 2012の初期設定
●4. Windows Server 2012の初期設定
Vista以降のWindowsは、インストールのステップを簡略化するため、インストール後にできることを「先送り」するようになりました。
インストール直後は、コンピューター名はランダムに割り当てられており、IPアドレスはDHCPサーバーから取得するように構成されているなど、サーバーとしての設定が不十分な状態になっています。このため、インストール後は、初期設定を行う必要があります。
初期設定は、コントロールパネルから個別に行うこともできますが、サーバーマネージャーから各種の設定画面を呼び出すこともできます。サーバーマネージャーから初期設定を行う場合は、[ローカルサーバー]をクリックし、右側の領域に注目します。
①コンピュータ名の変更
コンピューター名を変更するには、次の手順を実行します。
【1】インストール中に自動的に設定されるコンピューター名を、任意のコンピューター名に変更する場合は、[コンピューター名]の領域の青い文字(現在のコンピューター名)をクリックします。
【2】[システムのプロパティ]が表示されるため、[変更]をクリックします。
その後、[OK]をクリックします。
【4】再起動が必要なことを伝えるメッセージが表示されるため、[OK]をクリックします。
【5】手順2.のウインドウに戻るため、[閉じる]をクリックし、再起動を要求するウインドウが表示されたら[今すぐ再起動する]をクリックします。
②IPv4アドレスの変更
Windows Server 2012では、インストール直後はDHCPクライアントとして構成されます。
サーバーは手動でIPアドレスを割り当てるコンピューター名を変更するには、次の手順を実行します。
【1】サーバーマネージャーの[ローカルサーバー]の[プロパティ]領域で、[イーサネット]の青い文字(現在のIPアドレスまたは「接続なし」と表示されている場合もあります)をクリックします。
【2】[イーサネット]アイコンを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
【4】[次のIPアドレスを使う]を選択し、手動でIPアドレスとサブネットマスクを入力します。
また、ルータやレイヤ3スイッチでルーティングされるネットワークでは、デフォルトゲートウェイのIPアドレス設定も必要です。
以下の例では、IPアドレスを10.1.2.100、サブネットマスクを255.255.255.0、デフォルトゲートウェイを10.1.2.254に設定しています。
【5】必要な設定ができたら[OK]をクリックします。
【6】[イーサネットのプロパティ]でも[OK]をクリックします。
最後までお読みいただき有難うございました。本記事は、弊社インストラクターが執筆した@ITの記事「Windows Server 2012×「ちょっとだけ連携」でネットワーク管理を便利に」と連動しています。是非あわせてお読みください。
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