6.5 【設問】売上分析
売上分析に関する詳細ER図は、以下の項目に分けてアプローチします。
項目 | 業務内容または要求仕様 |
---|---|
6.5 売上分析に関する設問 | 例題24 商品別売上分析を行うために商品エンティティを見直す |
例題25 顧客別売上分析を行うために顧客エンティティを見直す | |
例題26 部門別売上分析に対応できるようにする | |
例題27 組織変更に対応できるよう部門エンティティを見直す |
表6-14 売上分析に関する設問
例題24 商品別売上分析を行うために商品エンティティを見直す
経営側のリクエストとして、商品の売上分析を行い、傾向を把握する場合、商品のジャンル別比較、サイズ別比較、色の系統別比較、対象層別比較など、複数の観点から分析したいという要望があります。
問題
現在でている比較の観点以外にも、将来的に比較したい分野が増えた場合に対応できるよう、拡張性をもたせたモデルを作成してください。
解答
拡張性をもたせるために、次のような汎用的な構造を考えます。
例を示しながら説明します。
例を示しながら説明します。
1.商品分析種別エンティティ
種別が01または02の場合、具体的な種別の値は商品種別分類エンティティで管理されます。
2.商品分析種別分類
3.商品分析種別分類対応
解説
商品がどのような商品分析種別分類に属しているかは、3.の交差エンティティで管理します。
分析の種類が増えた場合は、1.商品分析種別および2.商品分析種別分類のオカレンスを増やすことで対応できます。
商品との対応づけも、2.のオカレンスに対応して商品との対応オカレンスを増やすことで対応できるため、エンティティや属性を追加することなく拡張に対応できます。
ところが、商品種別03「カテゴリ」のように、種類を階層構造で管理する場合はどのようなモデルにすれば良いでしょう。
1.商品分析種別に「階層の深さ」属性を追加します。
2.商品分析種別分類に「階層レベル」「上位種別分類コード(FK)」属性を追加します。
商品分析用のエンティティ
商品分析種別 | |
* | 商品分析種別コード |
商品分析種別名 | |
階層の深さ | |
商品分析種別分類 | |
* | 分析種別コード |
* | 種別分類コード |
上位種別分類コード | |
階層レベル | |
分類名 | |
商品分析種別分類対応 | |
* | 商品コード |
* | 分析種別コード |
* | 種別分類コード |
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